


1号店である「WE ARE THE FIT 都立大」のオープンから2年、前回同様かつてパチンコ店があった広大なフロアに2号店を展開することになった。雑な規模拡大やチェーン展開はハード/ソフトの質を下げ、築いてきたブランド価値を下げてしまうと考え、そうならないようより慎重に質の維持に注力することに。1号店よりもさらに広い面積となるため、マシン台数を増やしながらもサービス密度が向上する空間を目指した。1号店のオープンと同時に設計者である三浦が自らが会員となって継続的に通い続けていることも大きな糧となった。
近年増えつつある同業他社に対して、価格以外にどのような付加価値を備えて差別化を図ることができるか、オーナーと日々議論し、女性専用のセルフエステマシンの導入など新たな試みも含んだ。さらに、1号が経験したオープンからの2年間(コロナ禍を経て現在に至るまで)の社会情勢と会員数の増減の関係などを分析し、都立大と江古田それぞれの周辺住民のキャラクターの違いなどを考慮して設計に反映した。 今後も設計にとどまらず継続的に運営にコミットしていこうと考えている。