30代の夫婦と娘のための住宅。未接道の築古物件を購入し改修を施した。コロナを経て在宅メインになった父と、子育てが落ち着いたら自宅での小商いを目指す母。部屋の用途をトレードして、直接出入りできるマイクロ書斎と、引き戸で開放的な、駄菓子屋さんのような広い玄関に。(土間スペースは将来店舗に改修することも想定している。)高断熱化、住設の充実(ガス乾燥機、除湿乾燥機、高仕様食洗機など)、従来の設えの取りやめ(テレビなし、廊下や一部床の撤廃、部屋数削減など)、「不動産」を新しい社会へをもう一度フィットさせる仕組みの数々が過不足なく注ぎ込まれた。