石垣島の1,200坪のハーブ農園に建つ農業倉庫を県内初の農家レストラン※にリノベーション。 “Farm to Table”(農場から食卓へ)を理念とし、生産者と消費者の距離を最小に、環境にも配慮したサステイナブルな食材を地産地消で提供する。コンクリートの既存建物に鉄骨補強を施すことで、新たな開口部を大胆に設けつつ、室内は緩やかにカーブする2枚の壁によって大らかに仕切られる。農園で採れたてのハーブや果物をふんだんに使った色鮮やかな料理が、訪れた人々の心と身体を優しく満たす。
※ 2019年、農水省は農家が農地を活用してレストランを開業する際、地目変更をしなくても建設できるよう新たに制度を設けた。農地を利用したレストランは今まで使われていなかった農地を活用できる他に、収穫体験などができる体験型レストランの開業などがしやすくなり、自家生産したものを加工して提供するので、生産者の顔を知ることができる安心感から、食への意識が高い層などからも注目されている。