


社会や市場の変化によりライフスタイルやワークスタイル、それらのバランスが多様になりつつある。ハードもそれに追従する必要があるが、その速度になかなか追いつくことができないでいる。そんななか依頼を受けたのが、賃貸事務所を賃貸住宅へとコンバージョンしたいというもの。この時代のなかで「働く場所のような空間に住むことを必要とする人たち」をターゲットとして絞り込み、そのターゲットに向けたハードとして設計することに。住む場所と働く場所をそれぞれ借りるより利便性もデザインもこちらのほうが良質で楽しいという価値観を共通させる借り手が、じぶんたちらしく魅力的に活用して充実した日常をおくれるようにと描き、天井が高く一面ガラス張りである気持ち良さはそのまま活かし、必要最低限をしつらえ、入居者自らに最大限のカスタマイズをしてもらえるようにと下地仕上げを行った。