






いわゆる郊外型ショッピングタウンの一角にあったホームセンターが撤退し空き物件となったため、行政アドバイザーの清水義次氏とともに公共図書館と民間テナントが共存して入居することを提案し、設計監理を行った。最大のポイントは、両者の境界に壁やゲートなどの仕切りを設けず、中央の広場を取り囲むように寛容なワンルームと感じられるような空間としたこと。クリアすべき障壁は、開館/閉館時間が民間部分と異なる、盗本リスクが高まる、音や匂い、掃除清掃等の管理ルールなど、公民連携のリアルと言えるものが山積み。それでもひとつひとつクリアしていき、運営もできるかぎり連携していくことで寛容で居心地の良い屋内市民広場が誕生した。 公設民営、民設公営につづく、「公設共営」の新たなプロトタイプである。