


人通りの多い駅前通りの角地一階にあるクリニック。限られたスペースのなかに複数の診察室を機能的に配置していく方法だと、どうしても余った部分を待合室にするという条件となり、本来利用者が多くの時間を過ごすはずの場所の居心地が二の次となってしまう。そこで、医務室全般を丸みを帯びた大きな家具ように設計してフロアの中央に配置。そうすることで、それを囲むようにして待合空間を生み出した。ガラス張りのファサードが活かされた明るい待合室は、まちと連続しながら適度なプライバシーを確保し、待合いの人たちが一箇所に集中することもなく、思い思いの場所で順番を待つことができるようになった。