


「こみち荘」から目と鼻の先にある、オーナー両親の本宅の改修。家族4人で暮らしていたが、子供たちが独立し現在は夫婦2人暮らし。未来を見据え、この家もこみち荘宿泊客や近所の人たちにひらいていけるようにと計画。一階の部屋たちは、廊下を介さないひとつながりのワンルームに変えることで、庭に明るくひらかれた美術館のような空間とした。例えば大人数のホームパーティで皆が自由気ままに居場所を探して、それぞれが楽しい時間を過ごせるようなイメージを持ってデザインした。キッチンもまた、料理をつくる場から人びとが交わる場へと変化しつつあると考え、庭に面したアイランドキッチンとした。隣の一軒家(改修予定)と庭を一体化し、通り抜けの道庭となることで、まちに開かれた新たな公共スペースを生み出す未来を描いている。