


オーナーが祖父から受け継いだ下町の不定形な敷地。古くからの付き合いの続く周辺の家々に配慮しながらも、4人家族が暮らすのに十分な部屋数を確保し、大らかな空間をつくりたいとイメージを描いた。3つの異なる三角柱が平面/高さ方向にずれながら組み合わされ、そのずれの部分から光や風が室内へと導かれる。最頂部などからの自然換気とセルロースファイバーによる高断熱により、環境負荷の少ない快適な住環境を実現した。単純な造形を組み合わせることで、廊下などの無駄な移動空間を節約し、容積率を使い切らずとも快適な住空間を実現。結果的にコストも削減され、のびやかな外構も手にすることができた。