使われなくなったトマト加工工場の敷地を村が建物ごと買取り、農業の六次産業化拠点として再生。農産物の加工工場以外にマーケット、レストラン、カフェ、キッチンスタジオなどが含まれ、かつての工場の雰囲気をそのまま残して村人たちの日常生活に根ざしながら、観光客を迎え入れる新しい公共空間となった。 来場者と裏方の動線を整理するのではなく、スクランブル交差点のように中央のホールを介してあえて「見える化・すれ違う化」されることで、さまざまな出会いや学びが生まれる場所となるよう計画した。工場独特の空間性や特殊な構造設備をいかしながら、開口の少ない工場のボリュームに、まるでビニールハウスのような小屋を四方から工場内部へと貫入させることで内部に光や風を導き入れ、明るく開放的なホールとして再生させた。
works
トマト加工工場を道の駅にリノベーション
道の駅 FARMUS木島平
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所在地長野県木島平村
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用途道の駅+食品加工工場+コミュニティ施設
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延床面積1877.8㎡
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撮影淺川敏、金子俊男
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完成2015年3月
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受賞2015年度グッドデザイン金賞 (経済産業大臣賞)、JCDデザインアワード2015銀賞 、第47回中部建築賞、 2015年度AACA(日本建築美術工芸協会)奨励賞 、国際照明デザイナー協会Radiance Award、 北米照明学会Award of Merit、等