


「インフォメーションキューブ」はキャンパスを東西に横切る歩行者専用道の中央に建っている。この道は休み時間には教室を移動する学生たちで溢れかえるものの、滞留する場所が少ないがために単なる通過動線になりがちであった。そこで、ささやかなあずまやのようなものが必要と考えた。 周囲に散らばりがちな掲示板やごみ箱、自動販売機などを内に集約し、新しい キャンパスマップを掲示するインフォメーション・ボードの役割も担う。 キャンパスは緑豊かであると同時に、日没後には暗い木陰を生み出す。しかし、その中で行灯のように光るキューブが歩行者に安心感を与える存在となった。