

港区麻布十番の賃貸マンションの改修。立地は良いが築年数が古く借り手のつかない賃貸物件の価値を高めてほしいという依頼。一人暮らし用賃貸住宅は、収益上かけられるコストも限られている。そのため、新しくつくりかえるのではなく、解体工事の延長で新たなデザインを生み出すことを考えた。 着手するのはバスルームやキッチン空間。使っていない時間にも「部屋」として空間のボリュームを占めてしまうこれらの間仕切り壁や仕上材を解体撤去することで、限りなく“がらんどう”となったワンルームにバスルームやキッチンが無造作に置かれているような配置が実現。開放的で伸びやかな空間と採光も獲得した。