




「にしあわくらほいくえん」が開園した最初の夏に、村じゅうの人を園庭に招いて行われたハッピー・アウトドア・シアター。だれもが顔見知りのちいさな村だからこそ、それぞれの特技を持ち寄って、会場づくりから小道具、演出まで、みんなでつくりあげていくプロセスが心温まるものだった。村内の「森の学校」が床置きフローリングタイルを無償提供してくれたため、それをシート代わりに敷き詰め、その奥は保育園と深い森が取り囲むという、西粟倉村らしい会場となった。建設途中の上棟式から、お披露目会(森のこみち市)、そしてこの映画上映、と村にひとつの保育園が、園児や保育士のためだけのものでなく、村の人たちの楽しい公共空間であることを強く印象付けた一夜となった。(上映タイトル「センター・オブ・ジ・アース」)